なぜ歌手に?コスプレイヤー・えなこ、“偽らざる自分”を貫く27歳の現在地


えなこ」は芸名であり由来は最初に使用していたハンドルネームが「みなづきえり」で、それから「えな」となり最後は「えなこ」に落ち着いた。「みなづきえり」を名乗っていた理由は特に無く、単純に可愛いからとか文字が良い感じだからと語っている。 性格はすごく面倒臭がりでズボラ。好き
131キロバイト (15,541 語) - 2021年7月18日 (日) 05:50



日本一コスプレイヤーこと、えなこ7月21日に個人名義の初シングル「SP-LuSH ROAD」(スプラッシュロード)をリリースする。えなこは現在、コスプレイヤーの枠を飛び出して雑誌のグラビアテレビで冠番組のMCなどタレント業、YouTuber内閣府クールジャパンアンバサダーなど多彩な活動をしているが、昨年からアーティスト活動も開始。今回は、記念すべき初シングルの話とともに、なぜコスプレイヤーえなこが歌手活動を行うのか、「アーティストとしてのえなこ」本人に想いを存分に語ってもらった。

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■“アニソンの神様たち”の後押しでデビュー、「コスプレイヤーが歌手に挑戦する姿を見てほしかった」

――改めて、なぜ、えなこさんが歌うことになったんでしょうか。アーティスト活動を開始した背景を教えてください。

私のすべての活動の源が、コスプレイヤーの活動を知ってもらいたい、という想いです。“コスプレイヤーとして色々なことに挑戦”していく姿を見てもらいたくて、グラビアやらせていただいたり、昨年はドラマにも出させていただいたりしました。そんな想いで「歌手にも挑戦してみたいな」とポロっと独り言を言ったら、事務所の社長(よきゅーんこと乾さん)がそれを聞いていて、実現してくれたんです。

――事務所の要望やオファーではなく、えなこさん本人が歌いたかったんですね。

はい。過去にはユニットで活動していたり、番組名義でCDも出していたりとファンの方からは歌手活動を望む声もいただいていたりしたんですが、一番は私がやりたかったからですね。私自身、アニメアニソンも大好きですから、いつか自分も参加できたらいいなと思っていたことのひとつが歌手でした。

――昨年12月アルバムドレス・レ・コード』でアーティストデビューとなりましたが、「歌手としてのえなこ」は体験してみていかがですか?

いざやるとなったら、最初は一人でやるのがすごく不安で、「自分の歌なんか必要とされるのか」とも思いました。オーイシマサヨシさんや、ZAQさん、Q-MHZの方々など、そしてサウンドプロデューサーTom-H@ckさんと、その不安を押しのけてくれるほど、私がいままで好きだった「アニソン界の神様達」が後押ししてくれたので実現できました。

■新たな創作活動・作詞にも挑戦、歌うことでコンプレックスも克服できた

――アーティスト活動を通じての変化や気づきはありましたか?

実は自分の声にコンプレックスがあって、カン高くて聞き取りづらいと思っていたんですけれど、私の歌声が好きと言ってくれる方も増えました。アーティスト活動を通じて私の新たな良い面をファンの方が見つけてくれたと思っています。

――そして、意外にも今作「SP-LuSH ROAD」がえなこさんの記念すべき“初シングル”なんですね。

音楽活動のプロデュースをしてくださっている天才Tom-H@ckさん自ら作曲していただいて、まさか本当に作っていただけるとは思っていなくて感動しました。「けいおん!」のOPを彷彿とさせる、トムさんらしいアップテンポデジタルロックになっています。作詞もZAQさんにかわいく仕上げていただいて、歌うのが本当に楽しかったです。

――カップリング曲「ふたり花火」では作詞にも挑戦されましたね。女の子と「夏」「浴衣」「花火」と情景が浮かぶ可愛い歌詞でした

ありがとうございます。私は自分で写真集を作ったりもしてきたんですが、創作活動がやっぱり好きで、自分の音楽にも制作に携わりたくて挑戦させてもらいました。でも、やってみてわかったんですが、正解がないものなので、本当に難しかったです。不安ながらも私なりのやり方で言葉を紡いでみました。

――作詞は“アニソンの神様”の方々からダメ出しとかされたんでしょうか?

それがまったくなくて!すごく不安だったんですが、私が出したものを生かす形を考えてくださったんだと思います。

――ビジュアル面ではどうですか?ジャケットやMVはえなこさんのこだわりが反映されているのでしょうか。

衣装も最初に希望を出させていただいて、グラビアや雑誌のお仕事でよく撮っていただいているカメラマンの方だったので、ポーズや照明も意見を聞いてもらいました。MVも自由演技が多くて、みなさんが、私がやりやすいようにしてくださって。MVもインドア派の私らしい夏を表現しています。水鉄砲で遊んだり夏っぽいことをやっているんですけれど、よくよく見ると家の中でやっています(笑)。MVを楽しくマネていただくと嬉しいですね。

■批判よりも応援してくれる存在を大切に、偽らざる自分を貫く

――アーティストデビュー以前は「コスプレイヤーが歌うことに葛藤がある」と発言されていたこともありましたが、心境の変化があったのでしょうか。

当時から考えが少し変わりました。コスプレをやっているときも、グラビアを始めるときも私の活動が批判されることも多かったんです。わたしの活動がある種“コスプレイヤーの総意”みたいに捉えられることもあって、積極的な活動ができない時期もありました。でも今は、批判の声に耳を傾けすぎるよりも、応援してくれる人や、私自身のポジティブな心の声に素直に生きることにしたんです。コスプレイヤーの他のジャンルに挑戦することで、表現力や考え方がプラスになることが多いと思っています。

――雑誌、テレビ、そして音楽と、ポップカルチャーのアイコン的扱いをされて、自分が独り歩きしている感覚はあるんでしょうか?

まったくないですね。一貫しているのがコスプレイヤーとしての活動なんですが、忙しくなったことで諦めたことって何一つないんです。今も写真集作ったり、今もコスプレイヤーえなことして出させていただいていますし、私を見てくれている人はいると実感していますから、気にしたことはないですね。もともとコスプレをはじめたのは、地元名古屋の小さなイベントだったんです。人前に出る、というよりは、本当の自分を出すことができる、唯一安心できる“仲間が集まっているホーム”というような感覚でした。

――その当時とは今は見られる人の数も桁がだいぶ変わって、“仲間の集まり”ではなくなったと思いますが

当時とは考え方が変わりました。キャラクターの解釈ってコスプレイヤーの数だけあって、色の捉え方とか、自分の中の正義があるんです。100人中100人が納得するものって難しくて。今は、自分の“好き”を貫き通すことを、考えるようになりました。今も、応援してくれている方へも誠実でいたいと思っています。

■すべては“好き”が原動力、作曲にも挑戦していつかアニメ主題歌を歌いたい

――さらに…えなこさんMCの番組「オーイシ・えなこの夜の××」(TVK)が7月末から始まりますね。忙しすぎて、芯であるコスプレオタク活動もできていないのでは?

少し前にそれはまさに葛藤としてあったんですが、今も、お仕事でヘトヘトになって帰って、気づけばPCつけてゲームをやっていたり、お風呂入りながらアニメ見たりと、気づいたら何かしら好きなことをやっているんですよ。名古屋オタク少女だった時代と、環境は変わりましたけれど、私の根本である好きの気持ちは変わっていないんだなって気づいたんです。

――話が脱線してしまいましたが、えなこさんの歌手活動の源も“好き”の延長なんですね。アーティストとして実現したい夢はありますか?

まだアーティストとしては始めたばかりですが、今回のシングル制作を通じて、作曲にも挑戦したいと思いました。創作活動が好きで続けているので、音楽でもいずれクリエイト面で関わっていきたいと思っています。いつか、アニメソングとして採用されて、そのアニメキャラクターコスプレをしてCDジャケットを撮る、みたいなことができるのが夢であり目標です。いつかライブもやりたいです!

――最後に、今、えなこさんがハマっているアニメや漫画などあれば教えてください

今、『グラップラー刃牙』を読み返して再びハマっています(笑)コスプレ関係なく、本当にアニメや漫画がただただ好きで、楽しんでいます。

なぜコスプレイヤー・えなこが歌うのか?アーティスト活動への想いを語ってもらった。/撮影/友野雄


(出典 news.nicovideo.jp)